FX取引のレバレッジ・証拠金・為替レートの変動・円高と円安
FX 取引の仕組みについてお話ししますね。
にゃんこ「にゃんこも仕組みをつくるにゃ~。」
仕組みをつくるの手伝ってあげる~(黒い笑み)。
【今日の目次】
(1) レバレッジ・証拠金
(2) 為替レートの変動
(3) 円高と円安
(1)レバレッジ・証拠金
FX の魅力は、証拠金(保証金)以上の大きな取引が
できることです。
証拠金を担保として、証拠金以上の大きな額の取引が
可能なのです。
つまり、小資本で大きな取引をし、大きな儲けが発生
する可能性があるんです。
そして、証拠金以上のお金を使うには、【レバレッジ】
を利用します。
レバレッジは、
証拠金と実際の取引額との倍率=実際の取引額÷証拠金
のことです。
レバレッジは国内では25 倍ですが、海外FX 業者や、
日本の業者でも法人口座なら数百倍以上のレバレッジ
が使えます。
証拠金1 万円で100 万円の取引を行う場合、
100 万円÷1 万円=100 倍
つまり、レバレッジは100 倍です。
もし、レバレッジ400 倍でFX 取引を行うなら、
100 万円÷400 倍 = 2500 円
100 万円分の取引を、なんとわずか2,500 円の証拠金
でできるのです。
まだこの感覚は分からなくても大丈夫です。
実際にトレードを始めるまでに、FX は少ないお金でも
大きな取引が可能だと理解できていれば大丈夫ですので。
ただし、現時点で知っておいて欲しいこともあります。
それは、レバレッジを使うデメリットです。
初心者のうちは、メリットを得ることよりもデメリット
をよく理解し、想定以上の大きな損失を受けないように
することも、大事なのです。
2,500 円の証拠金で400 倍のレバレッジをかければ、
100 万円分のFX取引ができます。
つまり、例として、1 ドル=100 円で買って、
1 ドル=90 円で売った場合を考えると、
2,500 円×400 倍=1,000,000 円
1,000,000 円÷100 円=10,000 ドル
10,000 ドル×90 円=900,000 円
900,000 円-1,000,000 円=-100,000 円
【10 万円の損失】
大きな損失が出てしまいますね。
2,500 円を担保に100 万円を借りて、取引を行ったので、
あなたはこの10 万円を支払わなければならないのです。
もし、口座に10 万円があれば、その口座から引かれます。
しかし、10 万円がなければ、足りない分をFX 業者に
支払わなければなりません。
ただし、実際にはロスカットという仕組みがあるので、
預けた保証金が一定割合まで減ったときに、強制決済
されます。
今回のケースでは、保証金の2,500 円が一定の金額まで
なくなった時点で、強制的にロスカットされるわけです。
つまり、この場合だと10 万円の借金を背負うという
のはほとんどありえません。
ただ、取引通貨によってはごく稀に大幅な相場の変動が
起こるケースもあるので、その場合はこの限りでは
ありませんのでご注意ください。
さて、話がそれましたが、先ほどの例はレバレッジが
400 倍という極端なものでした。
そこで、証拠金1 万円でレバレッジ10 倍の取引を
行った場合も考えてみましょう。
1 ドル=100 円で買い、1 ドル=90 円で売った場合
レバレッジ10 倍ならば、
10,000 円×10 倍=100,000 円
100,000 円÷100 円=1,000 ドル
1,000 ドル×90 円=90,000 円
90,000 円-100,000 円=-10,000 円
【1 万円の損失】
1 ドルが100 円から90 円に下がったという同じ例
なのですが、取引している際のレバレッジが違うので、
1 万円の損失ですみます。
このように、FX 取引では損失を出してしまうことも
ある、ということをきちんと理解して、どれだけの
損失ならば耐えられるのかを考えて、レバレッジの
調整を考えなければなりません。
(2)為替レートの変動とは?
FX は為替レートの変動を利用して儲ける、という取引
であることが、ご理解いただけましたよね。
為替レートが動く理由は、現在の為替相場が
【変動相場制】をとっているためです。
変動為替相場制とは、外国為替市場における外貨の
需要と供給の関係に任せて、為替レートを自由に
決める制度です。
そのため、需要が多く供給が少なければ、
レートは上がります。
一方で、需要が少なく供給が過剰であれば、
レートは下がります。
ただし、FX は外国為替が世界中の様々な市場で取引
が行われているので、どれだけの人数が買いたくて、
また売りたいのかは誰にも正確には分からないのです。
これにより、レートの上下を予測するのが難しくなる
のです。
加えて、為替レートの変動する理由として、以下の
3つがとても影響します。
【政策金利】
【経済指標】
【要人発言】
この3つの要因によって、買いたい人と売りたい人の
比率が変わり、為替レートが大きく変動します。
ちなみに、これらの要因を分析して、為替レートの
上下を予想する方法を【ファンダメンタル分析】
と呼びます。
いまは名前だけでよろしいので、こういう方法も
あるんだな、とだけ覚えておいてください。
(3)円高・円安
FX 取引を行う上で、少なくとも【円高】【円安】
という意味は知っておきましょう。
円高とは円の価値が高い
円安とは円の価値が安い
ということです。文字通りですね。
FX 取引では、2 つの通貨を交換する形で取引を
行います。
そのため、例として、米ドルと日本円の通貨ペアで
取引をした場合に、
【円高】は、米ドルに対する日本円の価値が高い
【円安】は、米ドルに対する日本円の価値が安い
ということになります。
2 つの通貨の価値は、変動相場制をとっている
現代では、日々刻々と変化していきます。
今、1 ドルが100 円だとします。
翌日、1 ドルが90 円になっていたとします。
まあ、そんなことが起きる確率は低いのですが、
あくまで例なので。
1 ドル買うのに100 円必要だったのに、次の日には、
1 ドルが90 円で買えるようになった。
つまり【ドルが安くなり、円が高くなった】
ということなのです。
もちろん、これは【円高ドル安】ということですね。
はじめは【円高】【円安】という言葉から受ける
イメージと、金額のイメージが逆でとまどうことも
あるかもしれませんね。
ですので、
「1 ドルを買うのに、いくら必要か?」
「安く買えるか?」
「高く買わなければならないか?」
と考えるとよいでしょう。
つまりは、
ドルを安く買える=円の価値が高い=円高 です。
では、なぜ、FX 取引を行うのに円高・円安の意味を
知る必要があるのでしょうか?
例を挙げます。
1 ドル=100 円で買ったあとに1 ドル=110 円で
売った場合に利益が出る。
これは、分かりやすいですね。
円安ドル高になると、利益が出るんですね。
しかし、1 ドル=100 円から90 円になったらどうなり
ますか?
損失が出る取引しかできないんじゃないの?
こう考えてしまうでしょう。
けれども、FX 取引では、この円高でもしっかりと
利益を出すことが出来るのです。
それは、米ドルを買うだけではなく、売ることから
始められるからなのです。
「買ってもないのに、最初から売るってどういうこと
・・・?」
初心者の方の大半はここで はてなマーク が飛び
かいます。
私もそうでした(汗)
そんなわけで次回は、その説明から始めさせて頂きます。
P.S.
にゃんこ「こんな悲しい仕組みはいらないにゃ~。」
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